書籍一覧 新刊
山本萠
『ドゴンの遠い瞳 萠庵骨董余話』
「黒田杏子です。『藍生』に山本萠さんの写真とエッセイを連載してもらいたい。すぐに彼女に連絡を取って欲しい」とのことだった。続けて黒田氏は「山本さんの骨董や民芸に寄せる写真とエッセイの世界は、『藍生』の俳人たちが憧れる精神性を持っている」という意味のことを私に率直に語られた。 (鈴木比佐雄 解説より)
解説 鈴木比佐雄 |
四六判/288頁/並製本 ISBN978-4-86435-650-3 C0095 |
定価:2,200円(税込) |

発売:2025年3月13日
目次
序 尾久彰三
Ⅰ 風の舞
初めてのお茶碗
天には月が
白羊くんのギター
忘却の彼方から
神サマは急いで
壜の中の耳飾り
風の舞
美しい戸と
蝶のいる風景
白色のハーモニィ
半世紀が瞬くまに
石仏余情
三つの水滴
越前の水甕物語
朝の一刻の
針を手に
花を抱いて
鰻丼の夕べ
夢の世を
古いスピーカーから
遠い時の彼方へ
器の幻
Ⅱ 人形の桃子と
草摘みに
小鳥の灯火器
裏図の蝶
木彫のそのひと
誰かいる?
皮鯨の小皿
糸ちゃんの店
少女の祈り
自分の飯碗
地中海沿岸出土
無常の壺
器との再会
鳥讃歌
貰ったそば猪口
大きな仏飯器
ドゴンの鍵
無言のことばに
陰影の家
微笑の仏
陶片の小さな声
新たな〈景色〉
白百合の花束
空を仰いで
矢谷先生の猿投
無心の美
カケラを一つ
中世大壺のこと
埴輪のひとから
壺の懐
人形の桃子と
Ⅲ 夢を曳いて
琉球徳利のこと
一枚の喪中葉書
舞姫たちの再会
山茶花の緋色
奈良の巨人
日々のお茶
陶片に憶う
一個の、遠い陶片
白木蓮の闇
夢を曳いて
解説 鈴木比佐雄
あとがき